シュルレアリスムの代表的な画家サルバドール・ダリ。ダリは自らを天才と称し、作品とともにその破天荒な奇行で有名でした。

誇大妄想的顕示欲こそが創造力の根源として信じて疑わず、トレードマークとも言える独特の口髭も含め、様々なパフォーマンスを芸術の名において実践しました。芸術への激しい情熱は油絵だけにとどまらず版画、彫刻、オブジェ、舞台、宝石デザイン、広告、映画、文筆と幅広い活躍をみせ大胆かつ奇抜な創造性は見るものを圧倒させました。

50歳後半より本格的に取り組む版画では豪快な表現の反面、ナイーブで繊細な感性をもち、エッチングから描き出す柔らかな線描や卓抜したデッサン力には油彩画からはダリの別の一面が垣間見られます。

本展ではダリが版画制作を精力的に行っていた1960年代の作品を中心に、そして晩年に至るまで200点以上の版画作品を通して、従来の絵画の価値観をくつがえした画期的な作風で20世紀最大の奇才といわれるダリの真髄を版画のジャンルを通して検証する展覧会です。

2020.4.10~5.31秋田県立美術館
2019.8.3~9.23九州芸文館
2018.10.6~11.25岡崎市世界こども美術館
2018.7.14~8.26北海道立函館美術館
2017.9.14~10.29大分市美術館
2017.6.24~8.27河口湖美術館
2017.4.22~5.28鶴岡アートフォーラム
2016.11.12~12.18高松市美術館
2016.7.9~9.4京都市文化博物館
2015.2.21~3.29福井市美術館
2013.9.15~10.25高崎市美術館
2013.7.26~9.8北海道立旭川美術館
2013.6.7~ 7.17北海道立釧路芸術館
2013.1.5~2.3盛岡市民文化会館